2011.09.02 Friday 01:32

同じ弁護士でも。

検察官から転身した、ある弁護士にインタビューしました。

殺人犯に自白するよう説得する際の話を聞いている時、仕事を忘れて、感動してしまいました。

取調べの局面で殺人犯が最も気にしているのは、自白することにより、自分が死刑になるのではないか、ということ。

犯人が怖いのは、死ぬことです。だから、自白しようとはしません。

その弁護士(当時は検察官)は、こう語りかけたそうです。

「死は、誰にでも訪れるもの。
あなたが死刑になるとしても、執行される前に、この私が事故や病気で死ぬかもしれない。
そうでないにしても、人間は、いつか死ぬ。
だから、死ぬことを恐れていても、始まらない。

それよりも、死ぬまでどう生きるか、のほうが大切なのではないか。

死を恐れ、自分の犯したことの供述をせず、自分がとんでもないことをしてしまったという悔恨の念を抱えたまま生きることに、どんな意味があると思うのか。

それよりも、犯したことを認め、罪を償うことのほうが、あなたのこれからの人生を少しでも良くすることになるのではないか」

この殺人犯は、自白したそうです。

そして、この弁護士は、こう付け加えました。

「自分の言うことが、自分に響かなければ、相手に響くはずがない。嘘や表面的なだけの言葉は、どんな相手にもそうだとわかる」

つまり、殺人犯の余生をも、この元検察官は真剣に考えていた、ということなのだと理解しました。

その弁護士は、真新しくおしゃれな高層ビルにある、日本有数の大手法律事務所に所属しています。
取材終了後、一介のライターの私を、エレベーターホールまで見送り、最後まで頭を下げていて下さいました。

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片や。。

ちょっと前になりますが、ある広告代理店から、元・自民党の大臣経験のある代議士で、落選後は弁護士をしているという人のホームページのリニューアル提案の仕事を請けた時のことです。

もっぱら、消費者金融の過払い金返還で稼いでいるというその弁護士先生は、プレゼンで新橋の古い雑居ビルにある事務所を訪問した際、名刺交換から誠にぞんざいな対応が始まり、プレゼンした提案に対して、目を合わせることもなくタバコを吹き散らしながらいろいろ高飛車におっしゃっていました。

「こういう、絵に描いたような威張りくさる人って本当にいるんだ、、」とびっくりしつつ、内心、「こんな野郎の仕事なんか、こっちが願い下げだよ」と思いながら聞いていましたが。

もちろん?、我々が辞する時も、その先生は部屋から一歩も出ることはありませんでした。

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同じ職業で比べてみると、いろいろな人がいるものなんだなぁ、ということをしみじみ感じた一日となりました。

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